※
この記事は違法薬物の所持使用を勧めるものではありません。
危険物質の害を知ってもらうために書きました。決して文中の行為を真似しないで下さい。
この記事では私の初めてのトリップと、初めてのバッドトリップの体験を詳細にレポートします。
初めてのトリップは、ある程度経験を積んで以降のトリップと比較すると、哲学的な洞察はほぼ皆無だったと言えますが、だからこそトリップの第一印象を最もよく表しているかもしれません。
その後私がデストリップと呼んでいる、人生最悪のバッドトリップについて書きます。これは、真のバッドトリップがどの程度のものなのかを明らかにします。
ーーーーーーーーー
初めて食った紙の話です。紙は偽物、おそらくNボム(25IーNBOMe)でした。
初めてのトリップが終わった直後は、人生で一番奇妙な日だったと思いました。
初めてのトリップはどんな体験になるか予想もつかないものです。幻覚剤はドース(摂取量)を増やすと効果がより強まり、別次元の体験をもたらしますが、それでもどうなるかある程度は予想できるものです。初回が一番衝撃的になります。
私は強さも分からないものを、旅行中全く知らない場所で、街中歩きながらやったので、すごい馬鹿でした(笑)。一切のトラブルなどは免れましたが、もしあれが倍の強さだったり、バッドトリップになったりしたら、かなりまずい事態になっていたでしょう。いちおう安全意識はあったので半分で舐めようか?などと考えましたが、がっかりするのが一番嫌だったので。(良い子は真似しないでね)
口に入れた時、ひどい苦味と、苦味を誤魔化そうとしているつもりか強いミントの味がしたので、即偽物と分かりました。(しかし偽物だからと言って吐き出すのも勿体無いしそのままやった。)
※御存知でない方のために言いますが、本物のLSDやLSDアナログは無味無臭であり、苦みはNボムと呼ばれる物質である可能性が高いです。Nボムは安く製造できるのでLSDの名で出回っていますが、毒性を持つので過剰摂取で死に至るケースもあります。
地下鉄に乗ってると(よく乗ったな)、床が妙にゆらゆらしてきました。ドアの上にあるテレビで、何かの広告がやってたんですが、一瞬見えた映像がすごく変なイメージに見えて、「ん?今見たのは現実か幻覚かどっちだ?」ってなりました。半分夢の中みたいな。
地下鉄を降りた後、周りの人が早送りで歩いていて、ん?…意識してみると、自分も早送りで動きます。??!自分で時間をコントロールしているような気さえします。ゆっくり元に戻ったり、また早送りになったり。自分で倍速や低速に操作できるような気分。
公園で座って休むつもりだったんですが、結局最後まで目的の公園までたどり着けませんでした(笑)。キマってる状態だと地図が全く読めなくなったからです。空間認識能力がなくなったのか、地図上の現在位置を把握できません。方角も分かりません。短期記憶力もひどく弱くなったので、どの道を通ったのかも分からず、同じところを回ってました。
始終妙な身体感覚を伴う吐き気のようなのがありましたが、普通の吐き気とは違いました。幻覚剤特有の説明不可能な感覚で、喉のあたりの不愉快感みたいなものでした。この感覚はちゃんとしたLSD類のトリップでは一度もなかったので、この偽物紙がいかに粗悪なリサーチケミカルだったかが分かります。脚などに痛みも感じました。喉の渇きもひどく、たくさん水分を飲んでいるため尿も早くなり、始終トイレを探してさまよっていました(笑)
街中でキメることはまりオススメしませんが、面白かったのは人の動きです。幽霊のような残像が付きます。街の光はかなり鮮やかになり、信号の赤色と緑色がそこら中に満たされます。人が緑と赤の残像をつけているような感じでした。
遠くの高い建物を見ると(ちなみに東京スカイツリーだった)上の方が曲がってました(笑)しかし、その頂点に視線を合わせると元に戻ります。頂点から目をそらすとまた曲がります(笑)つまり、曲がるかどうかは視点の移動とも関わっていて、興味深かったです。
目の前に立体感がなくなり、完全な平面に感じられたり、体が異様に軽くなったり(上半身の半分がねえええ!!笑)、現実から引き剥がされるような妙な非現実感。
時間がコマ切れになったり、一瞬止まったり。例えばポケットからメモ帳を出すと、腕の通過点の数カ所で一瞬時間が止まります。なかなか説明できないんですが、動作というものを別視点から見ているような、別の意味を持っているような感覚です。そして最終的に腕と手が目的地についた後、「ん?動きってなんだ?」って思ったり。あと、腕時計を見ようとすると、時間が分かりません。「時間ってなんだ?」。距離感が変わって腕が少し遠ざかり、腕毛が動いたりしていた。周りから見ると、時間の確認という超シンプルなはずの行為にかなり驚いたりしているキチガイに見えたことでしょう。(笑)。
それで、周りから変に見られてないかけっこう気になるわけです。それが街中であまりトリップしたくない理由ですね。気にさえしなければいいんですが、何か面白いものがあってじっと見てるだけで、周りからは変に見えたりするもんですから。特に人を見るのが面白いんですが、人をじっと見て、それに気づかれると、何見てんだ、という顔をされて、当然気まずくなります。(笑)
何度かコンビニに入ったんですが、閉塞感が不愉快でした。レジで自分が小銭を落としたら下に無限に落ちていくような気がして、変に小銭にしがみついて、そのキモさに気がついたとき気まずくなってすぐに出たくなりました(笑)あと店員がすごく無表情で、早送りで動いていて、自分はスローモーションで動いていたので嫌でした(笑)
音楽を聴くのは楽しみにしていたんですが、なぜか今回は全然ダメでした。イヤフォンをつけるのも大変です。イヤフォンのコードの絡みが全然解けません(笑)。やっとイヤフォンの準備ができたかと思ったら、コードが無限に伸びていくかのような感覚。やっと聴き始めても、音が変で、音量が大きいのかもよくわからず、音漏れして無いかとか、どうでもいいことが気になってしまう。何も思い出せず、聞きたい曲がパッと浮かばないので、曲を選ぶのが難しい。これはいつもそうですね。なのでトリップ時はあらかじめ聴きたい曲のプレイリストを作ったほうがいいです。
文字の認識ができません。言語をつかさどる脳が閉じているのか、そこらじゅうの文字が読めません。ゲシュタルト崩壊のような感じで、面白い記号に見えます。アルファベットなんかは、「逆になってる!」って一瞬思いましたが、よく見ると逆じゃなった。これは面白いエピソードですね。つまり、アルファベットっぽいものがあるという認識はしたけど、意味が分からないので、じゃあ左右逆なのか、と脳が勝手に決定づけたんだと思います。
偽物ではあれど、これ以降のトリップとは全然違う感じだったのでこれはこれで良かったかなとは思います。ただし、喉の渇きなど、気持ち悪く、身体へもダメージがあったと思うんで、偽物は二度とやりたくないと思う。
特に時間感覚の変化は大変哲学的な体験でした。普段感じる時間が一定の速度なのはなぜ?この普段の速さはどうやって決まるのか?時間とは何か?などという疑問を与えてくれます。
追記<案外書いてなかった、事後の話。
旅行初日だったんで、泊まるネットカフェを探してたんですけど、焦りましたね。
ネットカフェで会員登録や説明受けてる時、まだ頭が死んでて、店員の言ってる事が全然分からなかった。その後、少々鬱っぽく、何もやる気しない感じでした。翌日前半も。で、数日後も、足や心臓に変な痛みが走りました。LSD系では、こういう事はないです。なのでやはり、偽物の毒性は良くないですね。
初めてのトリップではバッドトリップしにくいと言われてますが、その通りでした。人生や世界について深い思考をすることはなく、ただサイケデリアに圧倒されました。何が怖いのかをまだ知らなかったので、怖い方向へ行くことがなかった。多少の不安は感じました。例えば公衆便所の個室に入った時、周りから狙われてるみたいな妄想が少しありましたが、まだ全然コントロールできました。
今の私は、トリップする度に何か深い事を学びますし、トリップすること自体がかなり重いイベントになるので、軽い気持ちで街を歩きながらトリップすることはまずありえないですが、初めてだとこんなもんかな、て感じです。
_____________
レポートその2
Ethlad 300μg
6回目くらいの紙体験です。
このトリップで初めて地獄を見ました。これ以前,一度もバッドトリップをした事ないので、バッドトリップに対する恐怖はほぼ無かったんですが、見事にやられました。
初めに言いますが、私はこのバッドトリップが、トラウマにはなったりはしてませんし(思い出すと当然怖いけど、PTSDなどになったけではなく、翌日以降全く普通に生きたという意味で)、物質が悪いわけではなく、セット&セッティング&ドースを間違った自分のせいだと思っていますし、良い教訓になったとさえ思っています。※むしろ人生で一番大事な体験だった可能性も。
多少の不安や不愉快に襲われる程度なら過去何度もありましたが、今回はそういうレベルではなく、本質的な意味で死ぬと思いました。本当に死の恐怖を感じました。(というか主観的には死にました)
Ethladの300はAlladの300とはレベルの違う強さでした。Alladの300は、比較的初心者でも、手に負える可能性が高いですが、Ethladの300は本当にかなりの準備をするまではやらない方が良いと思えます。
あまりに恐怖トリップだったため、視覚効果や音楽を楽しむ事はほとんどありませんでした。やった人は分かると思いますけど、幻覚は常にあるわけではないんですよね。何かをじーっと眺めると、それがゆっくり揺れたりするわけで。どんな体験かは何をするかで変わってきます。
このトリップ時は、1人暮らしをやめ、実家に戻っていました。父と2人だったんですが、父が別の所に泊まっている夜にやりました。
ちょうど3枚仕入れていて、何枚やるか悩んでいたんですが、思い切って3枚やりました。それがどう考えても間違いでした。
Alladの2ヒットをやったことがあるからEthladの3ヒットも大丈夫だろう、という考え方が間違いでした。Ethladの方が強いんですから、まずEthladの2と、2.5ヒットを経験してからにするべきだったと言えるでしょう。
LSD類はカムアップが一番きついんですよ。カムアップとは効果が現れ始める時間です。カムアップ、ピーク、カムダウンという流れで、カムアップが一番バッドになりやすいです。ピークが終わると、視覚効果は激減しますが、脳の支配権を取り戻した!みたいなのが直感的に分かり、ピークを過ぎてからは基本的にバッドになることはほぼなく、楽しめるわけですね。吐き気や不愉快感は、ピークが過ぎると自動的にフェードアウトします。
今回は大きめのドースだったためか、カムアップに呼吸困難と吐き気がありました。どこかの時点で吐きました。トイレで吐いて、トイレから出た時あたりからバッドトリップが始まりました。
バッドトリップを起こさないためには、安心と、明るいムードが必須です。少しでも不安などがあると、ネガティブな思考が現れ、それに支配されはじめて、恐怖のループに落ちこみます。最悪のケースを想定します。(最悪とは、最終的に逮捕とか、自殺とかをするまでのシナリオ)。
ピークが始まると思考と現実の境が分からなくなってくるので、嫌なことを考えると、その考えが現実となって襲ってきます。しかもそれが自分の思考だという自覚もありません。
効き始めてきた時、動悸と呼吸困難と、焦り、吐き気がきました。パニックし始めていたようです。落ち着いて深呼吸しないと。吐き気が登ってきて、トイレで吐きました。
トイレから出た時、明るいムードを保つために何らかの努力をすればバッドを免れたかもしれません。
トイレの前にあるマットが、すごい勢いで波のように動いていました。居間に掛かっている絵も、わさわさ動いています。ですが少しも綺麗とは思えません。不愉快でした。
時間感覚が失われているので、事が起きた順番や、どれだけ長かったかは全く分かりませんが、少しずつバッドが加速して行きました。
父が帰ってきたらまずい。明日まで帰ってこないのは分かっていたんですが、分かっていても不安があり、バッドが加速する原因の一つになったと思います。(というかこれがバッドの原因の半分以上だったかも)これは完全にセッティングの間違いといえるでしょう。このような不安条件はバッドトリップを呼んでるようなものです。何が不安かはやるまで分からないものなので、本当に安全安心な場所でやるというのはサイケデリクスの大原則です。
効いてきたときかなり頭がイッた感じになり、酒とは比べものにならないほど意識レベルが落ちました(意識レベルが上がってる部分もあるのでただ馬鹿になってるのとは全然違うので説明しにくいですが)、それで絶対に会話とかは出来ない状態です。
父が帰って来た場合、どう応対するべきか?まともな会話ができるはずがないので、キマっているのがバレる、確実に隠せないというのが分かってました。そしてバレたらどうなるかといった風に、思考がどんどんマイナスの最悪なケースのほうに進みます。
これは決して僕が臆病とかではなく、悪いセッティングだったら誰にでも強制的に落とされるといえる地獄の入り口です。思考が悪い方向に進みまくっている事にも全然自覚がなく、全く落ち着けなくなってきます。本当に笑えないほど全く落ち着けません。バッドトリップはどう脱出するかではなく、最初から起こさないためにセットアンドセッティングをするというのが何よりも何よりも大事なわけです。
紙にメモしていた。思考を整理するためか。紙に父は帰って来ない、とか書いてたようです。帰ってきてほしくないのに、帰ってきてほしいような感じもあり、混乱しました。そう、恐ろしいから助けてもらうために父に帰ってきて欲しかったようで、でも帰ってきて欲しくなくもあり、困りました。さらに、何にも意味がない、やっちゃ駄目だ、とかも書いていたようです。
動悸が酷かったです。心臓がバクバクで一向に止まりません。床に寝て深呼吸しても何も変わらず、まるで時間も進みません。全身に強い不愉快と不安を感じます。物理的にです。これは体験しないと分かんないでしょうが、体の内側から負のエネルギーみたいなものがすごい勢いで溢れ出ていて、どうしても止めれないような感じです。普通の生活では再現出来ない非常に不愉快な不快感です。バッドトリップという自覚もなく、ひどく気分が悪いのが普通みたいに感じます。バッドトリップをしてると、自分がドラッグをやったということなど基本的に忘れています。そこが問題です。しかしなんとか「これはバッドトリップだ」という自覚を持ちました。この自覚までに意外と時間がかかった気がします。よし、抜け出そう。いい音楽を聴こう、散歩しよう。
しかし、いい音楽を聴いても良くありません。何を聴いても不愉快です。(ちなみにこの時流れていた曲は恐怖と結びついて、しばらく聞けなくなりました)もはや音楽は諦めました。散歩に出れば気分は良くなるか?と思いましたが、外に出るまでが大変です。当時冬でしたが、頭がおかしくなっているので、外が寒いのかどうか分かりません。服装に迷います。持ち物にもすごく迷います。何かを忘れている気がして玄関と部屋を何度も往復します。
ついに用意ができて外に出ても、全く気分が良くなりません。人気がない冬の夜でしたので、気味が悪いくらいです。逃げ場がないという感じがヤバかったです。近所の目も気になって、すぐ家に戻りました。家に戻ってから、ここからが真のデストリップが始まりました。
死ぬという思い込みが始まりました。始めのうちは、思い込みだと分かったりしましたが、エスカレートすると想像と現実の境が無くなり、死ぬと思い込む=死のように感じます。生命として一番直面したくない瞬間が今来たという感じです。全身全霊で嫌です。
夢のような感じで、あまり現実世界の方の意識はなかったと思います。それでも体は動いているようで、支配権は自分に無かったような気がします。半分以上は覚えてませんが。
この次に死ぬ!と思い込んで、玄関でぶっ倒れたり、キッチンでぶっ倒れて、置いてあるボトルなどを蹴り倒したりした記憶があります。時空は完全に変質しています。
「ぶっ倒れる事」は、自分の頭の中のストーリーでは、「普通/自然なこと」でしたが、客観的に他人から見たら、訳のわからないキチガイみたいな動作をしていたでしょう。
そこで時間が止まり、「本当は死なないぞ!」みたいな風に展開したりしました(展開って何?って思うかもしれませんが、本人にはそのストーリーが現実なんです。完全に幻想を真実として納得してます)。死なないと気づいた時どれだけホッとしたかは説明できません。なぜあんな事が起きるのかは全然分かりませんが、自分の脳が自分自身にこんな酷いことをするのが信じられません(笑)
しかしバッドトリップが悪化するにつれ、「死ぬ→死なないぞ!」が、「死ぬ→今度こそ本当に死ぬぞ!」に変わっていきます。
ごくたまに意識を取り戻して、これはバッドトリップだ、と気がつく時はあったと思います。それで、「死なない、本当は安全だ」、と気が付いたところで、怖さは全く減少しません。あと何時間続くのか?時計を見ても時間の意味が分からないのでどうにもなりません。それでも直感で、まだまだ何時間も続くと分かるので、絶望します。
救急車を呼ぼうか。もしくは父に電話して助けて貰おうか(ちなみに助ける=自殺しないように抑えてもらう)検討しました。かなり強烈な身の危険を感じていた。海か砂漠の中で孤独死するようなひどい恐怖と孤独感をなんとかしたかった訳ですね。ここで何か言葉をかけてくれる人がいたらかなり回復したと思いますが…。(実際聞いた話だと愛する人が助けてくれば安心できて恐怖は大体フェードアウトするようですが、残念ながらそんなのはいませんでした)
最終的に自殺などはしませんでしたが、さらに不安定な環境で、ハイドースだったらどうなていたことやら・・と思います。だれかに押さえつけて欲しかったくらいです。本当に。かなり強い危険をずっと感じていたんですが、たまに短時間だけ我に帰ると、本当は外に危険はなく自分しかいないと分かっていたので、自分のやるかもしれないことが怖かったです。自分自身が信頼できなくなるのがあらゆる恐怖の中でも最も怖いです。自分は自分にとって最後の砦ですから。
救急車はなんとしても避けたかったです。呼べばなんらかの方法で助けてくれたとは思いますが、その後が面倒すぎます。法的破滅。自分の命のリスクと、法的破滅を天秤にかけると、どっちを取ればいいのか分からず、考えること自体が恐怖を加速させました。(欧米でサイケに寛容な国なら普通に助けてくれるというのに、多分日本ではありえないだろう。悲しきかな、違法な事が、助けを求めることを難しくし、危険度を上げている。)
父に電話するのも論外でした。ドラッグをやってバッドトリップだから助けて、と言って理解してくれるとは思いません。余計バッドが加速する気しかしませんし、LSD類をやっているのを知られるのも大変困ります。(ここで必要無い罪悪感がバッドを加速させるので、やはり違法な事がバッドトリップをしやすくしているのである。これは多くの人が認めている。)
結局耐えかねてスマホを出したんですが、電池が切れていたので、電話の使用は諦めました(笑)頭がおかしかったので充電という手段は思い付きませんでした。まぁそれに救われ(?)ましたけどね。
頭の中のデスストーリーは加速します。どこで何をしてたかはもはや分かりません。意識は完全に飛んでいたと思います。どこか知らないところ、昼の広い街の通りで、車にはねられたり、斧で首を切られるか(あの斧の感触は最悪中の最悪だ…)、かなり恥ずかしい場所で恥ずかしい死に方をするビジョンを見ました。史上最悪の体験です。「幻覚剤をやった馬鹿なガキがどこどこで死んだ」みたいな前後のストーリー(ニュース?)も見た気がします。グシャ、みたいな、死ぬときの音や感覚も感じます。始終体に妙な痺れのような刺すような刺激があったんですが、特に首あたりが痺れた時、首をはねられるという思考とリンクしていたようです。
そのあと最終的に宇宙みたいな場所で死を迎えました。ここが多分一番怖かったですね。自分は巨大な魂みたいなものになってて(人間だった頃の事もドラッグの事も一切覚えてない)、「今こそ死ぬべき」、と神のような何かから伝えられます。「全ての生命は死ぬ、最終的には死に直面しなければならない。その瞬間が今だ」と。この今というのが何よりも強調される。私は「何で死ななきゃいけないの?」と。自分は死なないと思っていた。でもついにそれに直面しなきゃいけないの?したくない!
…ここで、幻覚剤を理解している人なら、抵抗せず起きている事を受け入れる事で楽になれる事が分かるんですが、私は全力で抵抗しかしていませんでした。
首に縄をかけられた死刑1秒前の気持ちを味わいました。「確実に」「今死ぬ」という確信です(元から私は死刑反対ですが、この体験した後、余計に死刑反対になった。死の恐怖だけは誰も耐えられないし、どんな大きな罪を犯したとしてもこのレベル罰は誰も受けるべきでない)
死のループが実は宇宙と人生の真の姿で、これがあらゆる生命が最終的に行き着く所だ、 これが俺の逃げて来た現実だ。という悟り。
巨大なギロチンみたいなので殺されました。その時私がした抵抗はやばかったです。普通、人間って、恥ずかしいので、叫びをあげたり、変な行為ってしないじゃないですか。ですが命の危機になると違うんですよ。初めて感じましたね。死なないためなら、人は命乞いでも裸踊りでもなんでもやるんですよ。そんな感じで、この時恥のフィルターが完全に消えて、全身全霊で抵抗した覚えがあります。頼むから殺さないでくれ、アアアアア!!顔の筋肉も体も全部使って抵抗しました。心の底から泣きました。その後グシャーとすごい力で潰され殺されました。
その後か前かは分かりませんが、一度、突然時間がコマ切れになって、急に全てが変わり、別視点から宇宙を体験したような瞬間がありました。よく覚えてないのでほぼ説明できませんが、ものすごく気味が悪くてやばかったですねあれは。物理のルールがこれまで信じていたものと全く変わったような感じ。例えるなら、これまで経験していた人生の世界が平面だとして、その平面を通過する立体の輪があって、その輪に取り込まれた、といったイメージ。視界が崩れて、感覚も崩れて、廻っていったような感じ。(あの廻っていく感じを思い出すとマジで嫌だ、でも同時に興味もある)全てが別の意味を帯びる。やばい恐怖。それであっち側にいた時は「ここが現実だったのか」、と思った。今までの世界はほんの幻想だったと。
ここまででどれだけ時間が経ったのかは分かりませんが、かなりたった後、おそらくピークが過ぎた後、少しずつバッドはフェードアウトしていったようです。
後に神秘的な体験はしました。が、体験中は頭がちゃんと処理して無かったので、ちゃんと処理して整理できたのは翌日くらいです。
ものすごく説明しにくいですが、なんかあったんですよね。ハート形みたいなやつが・・いや説明する事自体諦めようかな。なんか、これまでの死のループが、実は人生の意味だった、みたいなよくわからんけど、救いのような展開に行った。ナレーターの声も聞こえた気がする。
目を閉じると自分の知ってる人がみんなそこにいるようなのがありました。タイムズスクウェアみたいな広い交差点でです。なぜか皆が俺に向かって野球ボールを投げるような動作をします。何故かは知りません(笑)
世界全部が自分を見ているような感じでした。この瞬間を待っているいうな。すごく特別な事が起ころうとしている風でした。宇宙全体、全ての人に見守られて、宇宙が始まってから一番特別な事が今自分に起こっているみたいな気持ち。
自分が全宇宙で初めて宇宙の意味、人生の意味、真実にたどり着く、みたいな感じでした。あれはすごかった。説明できません。
その次自分はギリシア風の神かソクラテスみたいなものになって、”What is Death?”「死とはなにか?」みたいなことを喋って、その答えに到達したかのような感じ。
この時実際に演説するかのように声を出していたような記憶があるので他人から見れば完全にキチガイです(笑)
そして宇宙の中心みたいなものが見えました。それらしい音もあった気がします。すごい特別な事が起ころうとしている。それに自分が直接関わっている。
目を開けると確かに自分の部屋にいるんですが、頭の中は別の所にいるような感じです。
宇宙の真実を自分が解き明かした!みたいな。
LSDで神を見た、もしくは自分が神だったと言う人がいますが、それがどういう体験か分かりました。宗教に属している人なら神に会った等と言うのも分かります。
このトリップの話は言葉に変えた大まかなイメージと考えてください。実際はこんな簡単に説明できるものではないです。説明出来そうにないものはそもそもしてないですし、説明するために自分で穴を埋めたり強制的に言葉を埋めた所もあるでしょう。
トリップが冷めると家は滅茶苦茶でした。倒せるものは全て倒れていました。
半分くらいだけ片付けてから寝たものの、翌朝、父が、何故こんな散らかってるのか、とヒステリーになりかけました。当然ですね(笑)あれでも半分直した後だなんて言ってない。
父のパソコン机などは完全に倒れて、乗ってるものもすべて床にばらまけれていました。自分はやった記憶は全くありません(笑)恐ろしすぎます。かなり重い(本当にかなり重い!)テーブルも、真っ逆さまにひっくりかえっていました。かなり力を使わないとひっくり返らないですよ、あれ。自分はやった記憶は一切ナシ。キッチンの粉物はこぼれてるわ、木製の物干しは壊されてるわ、マンションの下の階に住んでいる人は、管理人にクレームの電話を入れたらしく、俺の立てた騒音は二階下まで聞こえていたらしいです。
自分はあまりに覚えがないので、父が自分で机をひっくり返してから出てったんじゃねと半分思ってた。シラフだったらそんなのありえないとすぐに分かったはずだ。
それで父に何をやってたにかと聞かれて、黙すしかなく、酒を飲んだのか、と聞かれた際、それしかないと思って酒のせいにしました(笑)ウォッカを大量に飲んで暴れたという設定になり、それ以降父は酒を隠してます(笑)
自分の体は傷だらけでした。割ったガラスが刺さったようで、背中に深めの傷があり、シャツとパンツが血で赤く染まってました(!)。でも当日は痛みも自覚も皆無で、翌日まで気付かなかったのが恐ろしい。手にも傷があり、肘と膝もひどいアザがありました。
なぜか、翌日普通の生活に戻れて、そこまで日常に深いインパクトは与えてなかったような気がする。だいぶ前なので覚えてませんが。
この頃はまだ幻覚剤の真の深さを全然分かっていなかった。
この体験が自分のサイケキャリアの転機をもたらしましたね。これ以前のトリップは、ただ楽しむというだけの目的で出来ましたが、これ以降、恐怖から完全に逃れる事はほぼ不可能になっていき、深さも増していきます。最も恐ろしいところを見たので、尊敬と畏怖念も増しました。
サイケが怖くなった人に私がよく言うことは、怖くなってからがスタートです、ということ。
何と向き合わなければいけないかが分かったということだから。
この記事は違法薬物の所持使用を勧めるものではありません。
危険物質の害を知ってもらうために書きました。決して文中の行為を真似しないで下さい。
この記事では私の初めてのトリップと、初めてのバッドトリップの体験を詳細にレポートします。
初めてのトリップは、ある程度経験を積んで以降のトリップと比較すると、哲学的な洞察はほぼ皆無だったと言えますが、だからこそトリップの第一印象を最もよく表しているかもしれません。
その後私がデストリップと呼んでいる、人生最悪のバッドトリップについて書きます。これは、真のバッドトリップがどの程度のものなのかを明らかにします。
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初めて食った紙の話です。紙は偽物、おそらくNボム(25IーNBOMe)でした。
初めてのトリップが終わった直後は、人生で一番奇妙な日だったと思いました。
初めてのトリップはどんな体験になるか予想もつかないものです。幻覚剤はドース(摂取量)を増やすと効果がより強まり、別次元の体験をもたらしますが、それでもどうなるかある程度は予想できるものです。初回が一番衝撃的になります。
私は強さも分からないものを、旅行中全く知らない場所で、街中歩きながらやったので、すごい馬鹿でした(笑)。一切のトラブルなどは免れましたが、もしあれが倍の強さだったり、バッドトリップになったりしたら、かなりまずい事態になっていたでしょう。いちおう安全意識はあったので半分で舐めようか?などと考えましたが、がっかりするのが一番嫌だったので。(良い子は真似しないでね)
口に入れた時、ひどい苦味と、苦味を誤魔化そうとしているつもりか強いミントの味がしたので、即偽物と分かりました。(しかし偽物だからと言って吐き出すのも勿体無いしそのままやった。)
※御存知でない方のために言いますが、本物のLSDやLSDアナログは無味無臭であり、苦みはNボムと呼ばれる物質である可能性が高いです。Nボムは安く製造できるのでLSDの名で出回っていますが、毒性を持つので過剰摂取で死に至るケースもあります。
地下鉄に乗ってると(よく乗ったな)、床が妙にゆらゆらしてきました。ドアの上にあるテレビで、何かの広告がやってたんですが、一瞬見えた映像がすごく変なイメージに見えて、「ん?今見たのは現実か幻覚かどっちだ?」ってなりました。半分夢の中みたいな。
地下鉄を降りた後、周りの人が早送りで歩いていて、ん?…意識してみると、自分も早送りで動きます。??!自分で時間をコントロールしているような気さえします。ゆっくり元に戻ったり、また早送りになったり。自分で倍速や低速に操作できるような気分。
公園で座って休むつもりだったんですが、結局最後まで目的の公園までたどり着けませんでした(笑)。キマってる状態だと地図が全く読めなくなったからです。空間認識能力がなくなったのか、地図上の現在位置を把握できません。方角も分かりません。短期記憶力もひどく弱くなったので、どの道を通ったのかも分からず、同じところを回ってました。
始終妙な身体感覚を伴う吐き気のようなのがありましたが、普通の吐き気とは違いました。幻覚剤特有の説明不可能な感覚で、喉のあたりの不愉快感みたいなものでした。この感覚はちゃんとしたLSD類のトリップでは一度もなかったので、この偽物紙がいかに粗悪なリサーチケミカルだったかが分かります。脚などに痛みも感じました。喉の渇きもひどく、たくさん水分を飲んでいるため尿も早くなり、始終トイレを探してさまよっていました(笑)
街中でキメることはまりオススメしませんが、面白かったのは人の動きです。幽霊のような残像が付きます。街の光はかなり鮮やかになり、信号の赤色と緑色がそこら中に満たされます。人が緑と赤の残像をつけているような感じでした。
遠くの高い建物を見ると(ちなみに東京スカイツリーだった)上の方が曲がってました(笑)しかし、その頂点に視線を合わせると元に戻ります。頂点から目をそらすとまた曲がります(笑)つまり、曲がるかどうかは視点の移動とも関わっていて、興味深かったです。
目の前に立体感がなくなり、完全な平面に感じられたり、体が異様に軽くなったり(上半身の半分がねえええ!!笑)、現実から引き剥がされるような妙な非現実感。
時間がコマ切れになったり、一瞬止まったり。例えばポケットからメモ帳を出すと、腕の通過点の数カ所で一瞬時間が止まります。なかなか説明できないんですが、動作というものを別視点から見ているような、別の意味を持っているような感覚です。そして最終的に腕と手が目的地についた後、「ん?動きってなんだ?」って思ったり。あと、腕時計を見ようとすると、時間が分かりません。「時間ってなんだ?」。距離感が変わって腕が少し遠ざかり、腕毛が動いたりしていた。周りから見ると、時間の確認という超シンプルなはずの行為にかなり驚いたりしているキチガイに見えたことでしょう。(笑)。
それで、周りから変に見られてないかけっこう気になるわけです。それが街中であまりトリップしたくない理由ですね。気にさえしなければいいんですが、何か面白いものがあってじっと見てるだけで、周りからは変に見えたりするもんですから。特に人を見るのが面白いんですが、人をじっと見て、それに気づかれると、何見てんだ、という顔をされて、当然気まずくなります。(笑)
何度かコンビニに入ったんですが、閉塞感が不愉快でした。レジで自分が小銭を落としたら下に無限に落ちていくような気がして、変に小銭にしがみついて、そのキモさに気がついたとき気まずくなってすぐに出たくなりました(笑)あと店員がすごく無表情で、早送りで動いていて、自分はスローモーションで動いていたので嫌でした(笑)
音楽を聴くのは楽しみにしていたんですが、なぜか今回は全然ダメでした。イヤフォンをつけるのも大変です。イヤフォンのコードの絡みが全然解けません(笑)。やっとイヤフォンの準備ができたかと思ったら、コードが無限に伸びていくかのような感覚。やっと聴き始めても、音が変で、音量が大きいのかもよくわからず、音漏れして無いかとか、どうでもいいことが気になってしまう。何も思い出せず、聞きたい曲がパッと浮かばないので、曲を選ぶのが難しい。これはいつもそうですね。なのでトリップ時はあらかじめ聴きたい曲のプレイリストを作ったほうがいいです。
文字の認識ができません。言語をつかさどる脳が閉じているのか、そこらじゅうの文字が読めません。ゲシュタルト崩壊のような感じで、面白い記号に見えます。アルファベットなんかは、「逆になってる!」って一瞬思いましたが、よく見ると逆じゃなった。これは面白いエピソードですね。つまり、アルファベットっぽいものがあるという認識はしたけど、意味が分からないので、じゃあ左右逆なのか、と脳が勝手に決定づけたんだと思います。
偽物ではあれど、これ以降のトリップとは全然違う感じだったのでこれはこれで良かったかなとは思います。ただし、喉の渇きなど、気持ち悪く、身体へもダメージがあったと思うんで、偽物は二度とやりたくないと思う。
特に時間感覚の変化は大変哲学的な体験でした。普段感じる時間が一定の速度なのはなぜ?この普段の速さはどうやって決まるのか?時間とは何か?などという疑問を与えてくれます。
追記<案外書いてなかった、事後の話。
旅行初日だったんで、泊まるネットカフェを探してたんですけど、焦りましたね。
ネットカフェで会員登録や説明受けてる時、まだ頭が死んでて、店員の言ってる事が全然分からなかった。その後、少々鬱っぽく、何もやる気しない感じでした。翌日前半も。で、数日後も、足や心臓に変な痛みが走りました。LSD系では、こういう事はないです。なのでやはり、偽物の毒性は良くないですね。
初めてのトリップではバッドトリップしにくいと言われてますが、その通りでした。人生や世界について深い思考をすることはなく、ただサイケデリアに圧倒されました。何が怖いのかをまだ知らなかったので、怖い方向へ行くことがなかった。多少の不安は感じました。例えば公衆便所の個室に入った時、周りから狙われてるみたいな妄想が少しありましたが、まだ全然コントロールできました。
今の私は、トリップする度に何か深い事を学びますし、トリップすること自体がかなり重いイベントになるので、軽い気持ちで街を歩きながらトリップすることはまずありえないですが、初めてだとこんなもんかな、て感じです。
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レポートその2
Ethlad 300μg
6回目くらいの紙体験です。
このトリップで初めて地獄を見ました。これ以前,一度もバッドトリップをした事ないので、バッドトリップに対する恐怖はほぼ無かったんですが、見事にやられました。
初めに言いますが、私はこのバッドトリップが、トラウマにはなったりはしてませんし(思い出すと当然怖いけど、PTSDなどになったけではなく、翌日以降全く普通に生きたという意味で)、物質が悪いわけではなく、セット&セッティング&ドースを間違った自分のせいだと思っていますし、良い教訓になったとさえ思っています。※むしろ人生で一番大事な体験だった可能性も。
多少の不安や不愉快に襲われる程度なら過去何度もありましたが、今回はそういうレベルではなく、本質的な意味で死ぬと思いました。本当に死の恐怖を感じました。(というか主観的には死にました)
Ethladの300はAlladの300とはレベルの違う強さでした。Alladの300は、比較的初心者でも、手に負える可能性が高いですが、Ethladの300は本当にかなりの準備をするまではやらない方が良いと思えます。
あまりに恐怖トリップだったため、視覚効果や音楽を楽しむ事はほとんどありませんでした。やった人は分かると思いますけど、幻覚は常にあるわけではないんですよね。何かをじーっと眺めると、それがゆっくり揺れたりするわけで。どんな体験かは何をするかで変わってきます。
このトリップ時は、1人暮らしをやめ、実家に戻っていました。父と2人だったんですが、父が別の所に泊まっている夜にやりました。
ちょうど3枚仕入れていて、何枚やるか悩んでいたんですが、思い切って3枚やりました。それがどう考えても間違いでした。
Alladの2ヒットをやったことがあるからEthladの3ヒットも大丈夫だろう、という考え方が間違いでした。Ethladの方が強いんですから、まずEthladの2と、2.5ヒットを経験してからにするべきだったと言えるでしょう。
LSD類はカムアップが一番きついんですよ。カムアップとは効果が現れ始める時間です。カムアップ、ピーク、カムダウンという流れで、カムアップが一番バッドになりやすいです。ピークが終わると、視覚効果は激減しますが、脳の支配権を取り戻した!みたいなのが直感的に分かり、ピークを過ぎてからは基本的にバッドになることはほぼなく、楽しめるわけですね。吐き気や不愉快感は、ピークが過ぎると自動的にフェードアウトします。
今回は大きめのドースだったためか、カムアップに呼吸困難と吐き気がありました。どこかの時点で吐きました。トイレで吐いて、トイレから出た時あたりからバッドトリップが始まりました。
バッドトリップを起こさないためには、安心と、明るいムードが必須です。少しでも不安などがあると、ネガティブな思考が現れ、それに支配されはじめて、恐怖のループに落ちこみます。最悪のケースを想定します。(最悪とは、最終的に逮捕とか、自殺とかをするまでのシナリオ)。
ピークが始まると思考と現実の境が分からなくなってくるので、嫌なことを考えると、その考えが現実となって襲ってきます。しかもそれが自分の思考だという自覚もありません。
効き始めてきた時、動悸と呼吸困難と、焦り、吐き気がきました。パニックし始めていたようです。落ち着いて深呼吸しないと。吐き気が登ってきて、トイレで吐きました。
トイレから出た時、明るいムードを保つために何らかの努力をすればバッドを免れたかもしれません。
トイレの前にあるマットが、すごい勢いで波のように動いていました。居間に掛かっている絵も、わさわさ動いています。ですが少しも綺麗とは思えません。不愉快でした。
時間感覚が失われているので、事が起きた順番や、どれだけ長かったかは全く分かりませんが、少しずつバッドが加速して行きました。
父が帰ってきたらまずい。明日まで帰ってこないのは分かっていたんですが、分かっていても不安があり、バッドが加速する原因の一つになったと思います。(というかこれがバッドの原因の半分以上だったかも)これは完全にセッティングの間違いといえるでしょう。このような不安条件はバッドトリップを呼んでるようなものです。何が不安かはやるまで分からないものなので、本当に安全安心な場所でやるというのはサイケデリクスの大原則です。
効いてきたときかなり頭がイッた感じになり、酒とは比べものにならないほど意識レベルが落ちました(意識レベルが上がってる部分もあるのでただ馬鹿になってるのとは全然違うので説明しにくいですが)、それで絶対に会話とかは出来ない状態です。
父が帰って来た場合、どう応対するべきか?まともな会話ができるはずがないので、キマっているのがバレる、確実に隠せないというのが分かってました。そしてバレたらどうなるかといった風に、思考がどんどんマイナスの最悪なケースのほうに進みます。
これは決して僕が臆病とかではなく、悪いセッティングだったら誰にでも強制的に落とされるといえる地獄の入り口です。思考が悪い方向に進みまくっている事にも全然自覚がなく、全く落ち着けなくなってきます。本当に笑えないほど全く落ち着けません。バッドトリップはどう脱出するかではなく、最初から起こさないためにセットアンドセッティングをするというのが何よりも何よりも大事なわけです。
紙にメモしていた。思考を整理するためか。紙に父は帰って来ない、とか書いてたようです。帰ってきてほしくないのに、帰ってきてほしいような感じもあり、混乱しました。そう、恐ろしいから助けてもらうために父に帰ってきて欲しかったようで、でも帰ってきて欲しくなくもあり、困りました。さらに、何にも意味がない、やっちゃ駄目だ、とかも書いていたようです。
動悸が酷かったです。心臓がバクバクで一向に止まりません。床に寝て深呼吸しても何も変わらず、まるで時間も進みません。全身に強い不愉快と不安を感じます。物理的にです。これは体験しないと分かんないでしょうが、体の内側から負のエネルギーみたいなものがすごい勢いで溢れ出ていて、どうしても止めれないような感じです。普通の生活では再現出来ない非常に不愉快な不快感です。バッドトリップという自覚もなく、ひどく気分が悪いのが普通みたいに感じます。バッドトリップをしてると、自分がドラッグをやったということなど基本的に忘れています。そこが問題です。しかしなんとか「これはバッドトリップだ」という自覚を持ちました。この自覚までに意外と時間がかかった気がします。よし、抜け出そう。いい音楽を聴こう、散歩しよう。
しかし、いい音楽を聴いても良くありません。何を聴いても不愉快です。(ちなみにこの時流れていた曲は恐怖と結びついて、しばらく聞けなくなりました)もはや音楽は諦めました。散歩に出れば気分は良くなるか?と思いましたが、外に出るまでが大変です。当時冬でしたが、頭がおかしくなっているので、外が寒いのかどうか分かりません。服装に迷います。持ち物にもすごく迷います。何かを忘れている気がして玄関と部屋を何度も往復します。
ついに用意ができて外に出ても、全く気分が良くなりません。人気がない冬の夜でしたので、気味が悪いくらいです。逃げ場がないという感じがヤバかったです。近所の目も気になって、すぐ家に戻りました。家に戻ってから、ここからが真のデストリップが始まりました。
死ぬという思い込みが始まりました。始めのうちは、思い込みだと分かったりしましたが、エスカレートすると想像と現実の境が無くなり、死ぬと思い込む=死のように感じます。生命として一番直面したくない瞬間が今来たという感じです。全身全霊で嫌です。
夢のような感じで、あまり現実世界の方の意識はなかったと思います。それでも体は動いているようで、支配権は自分に無かったような気がします。半分以上は覚えてませんが。
この次に死ぬ!と思い込んで、玄関でぶっ倒れたり、キッチンでぶっ倒れて、置いてあるボトルなどを蹴り倒したりした記憶があります。時空は完全に変質しています。
「ぶっ倒れる事」は、自分の頭の中のストーリーでは、「普通/自然なこと」でしたが、客観的に他人から見たら、訳のわからないキチガイみたいな動作をしていたでしょう。
そこで時間が止まり、「本当は死なないぞ!」みたいな風に展開したりしました(展開って何?って思うかもしれませんが、本人にはそのストーリーが現実なんです。完全に幻想を真実として納得してます)。死なないと気づいた時どれだけホッとしたかは説明できません。なぜあんな事が起きるのかは全然分かりませんが、自分の脳が自分自身にこんな酷いことをするのが信じられません(笑)
しかしバッドトリップが悪化するにつれ、「死ぬ→死なないぞ!」が、「死ぬ→今度こそ本当に死ぬぞ!」に変わっていきます。
ごくたまに意識を取り戻して、これはバッドトリップだ、と気がつく時はあったと思います。それで、「死なない、本当は安全だ」、と気が付いたところで、怖さは全く減少しません。あと何時間続くのか?時計を見ても時間の意味が分からないのでどうにもなりません。それでも直感で、まだまだ何時間も続くと分かるので、絶望します。
救急車を呼ぼうか。もしくは父に電話して助けて貰おうか(ちなみに助ける=自殺しないように抑えてもらう)検討しました。かなり強烈な身の危険を感じていた。海か砂漠の中で孤独死するようなひどい恐怖と孤独感をなんとかしたかった訳ですね。ここで何か言葉をかけてくれる人がいたらかなり回復したと思いますが…。(実際聞いた話だと愛する人が助けてくれば安心できて恐怖は大体フェードアウトするようですが、残念ながらそんなのはいませんでした)
最終的に自殺などはしませんでしたが、さらに不安定な環境で、ハイドースだったらどうなていたことやら・・と思います。だれかに押さえつけて欲しかったくらいです。本当に。かなり強い危険をずっと感じていたんですが、たまに短時間だけ我に帰ると、本当は外に危険はなく自分しかいないと分かっていたので、自分のやるかもしれないことが怖かったです。自分自身が信頼できなくなるのがあらゆる恐怖の中でも最も怖いです。自分は自分にとって最後の砦ですから。
救急車はなんとしても避けたかったです。呼べばなんらかの方法で助けてくれたとは思いますが、その後が面倒すぎます。法的破滅。自分の命のリスクと、法的破滅を天秤にかけると、どっちを取ればいいのか分からず、考えること自体が恐怖を加速させました。(欧米でサイケに寛容な国なら普通に助けてくれるというのに、多分日本ではありえないだろう。悲しきかな、違法な事が、助けを求めることを難しくし、危険度を上げている。)
父に電話するのも論外でした。ドラッグをやってバッドトリップだから助けて、と言って理解してくれるとは思いません。余計バッドが加速する気しかしませんし、LSD類をやっているのを知られるのも大変困ります。(ここで必要無い罪悪感がバッドを加速させるので、やはり違法な事がバッドトリップをしやすくしているのである。これは多くの人が認めている。)
結局耐えかねてスマホを出したんですが、電池が切れていたので、電話の使用は諦めました(笑)頭がおかしかったので充電という手段は思い付きませんでした。まぁそれに救われ(?)ましたけどね。
頭の中のデスストーリーは加速します。どこで何をしてたかはもはや分かりません。意識は完全に飛んでいたと思います。どこか知らないところ、昼の広い街の通りで、車にはねられたり、斧で首を切られるか(あの斧の感触は最悪中の最悪だ…)、かなり恥ずかしい場所で恥ずかしい死に方をするビジョンを見ました。史上最悪の体験です。「幻覚剤をやった馬鹿なガキがどこどこで死んだ」みたいな前後のストーリー(ニュース?)も見た気がします。グシャ、みたいな、死ぬときの音や感覚も感じます。始終体に妙な痺れのような刺すような刺激があったんですが、特に首あたりが痺れた時、首をはねられるという思考とリンクしていたようです。
そのあと最終的に宇宙みたいな場所で死を迎えました。ここが多分一番怖かったですね。自分は巨大な魂みたいなものになってて(人間だった頃の事もドラッグの事も一切覚えてない)、「今こそ死ぬべき」、と神のような何かから伝えられます。「全ての生命は死ぬ、最終的には死に直面しなければならない。その瞬間が今だ」と。この今というのが何よりも強調される。私は「何で死ななきゃいけないの?」と。自分は死なないと思っていた。でもついにそれに直面しなきゃいけないの?したくない!
…ここで、幻覚剤を理解している人なら、抵抗せず起きている事を受け入れる事で楽になれる事が分かるんですが、私は全力で抵抗しかしていませんでした。
首に縄をかけられた死刑1秒前の気持ちを味わいました。「確実に」「今死ぬ」という確信です(元から私は死刑反対ですが、この体験した後、余計に死刑反対になった。死の恐怖だけは誰も耐えられないし、どんな大きな罪を犯したとしてもこのレベル罰は誰も受けるべきでない)
死のループが実は宇宙と人生の真の姿で、これがあらゆる生命が最終的に行き着く所だ、 これが俺の逃げて来た現実だ。という悟り。
巨大なギロチンみたいなので殺されました。その時私がした抵抗はやばかったです。普通、人間って、恥ずかしいので、叫びをあげたり、変な行為ってしないじゃないですか。ですが命の危機になると違うんですよ。初めて感じましたね。死なないためなら、人は命乞いでも裸踊りでもなんでもやるんですよ。そんな感じで、この時恥のフィルターが完全に消えて、全身全霊で抵抗した覚えがあります。頼むから殺さないでくれ、アアアアア!!顔の筋肉も体も全部使って抵抗しました。心の底から泣きました。その後グシャーとすごい力で潰され殺されました。
その後か前かは分かりませんが、一度、突然時間がコマ切れになって、急に全てが変わり、別視点から宇宙を体験したような瞬間がありました。よく覚えてないのでほぼ説明できませんが、ものすごく気味が悪くてやばかったですねあれは。物理のルールがこれまで信じていたものと全く変わったような感じ。例えるなら、これまで経験していた人生の世界が平面だとして、その平面を通過する立体の輪があって、その輪に取り込まれた、といったイメージ。視界が崩れて、感覚も崩れて、廻っていったような感じ。(あの廻っていく感じを思い出すとマジで嫌だ、でも同時に興味もある)全てが別の意味を帯びる。やばい恐怖。それであっち側にいた時は「ここが現実だったのか」、と思った。今までの世界はほんの幻想だったと。
ここまででどれだけ時間が経ったのかは分かりませんが、かなりたった後、おそらくピークが過ぎた後、少しずつバッドはフェードアウトしていったようです。
後に神秘的な体験はしました。が、体験中は頭がちゃんと処理して無かったので、ちゃんと処理して整理できたのは翌日くらいです。
ものすごく説明しにくいですが、なんかあったんですよね。ハート形みたいなやつが・・いや説明する事自体諦めようかな。なんか、これまでの死のループが、実は人生の意味だった、みたいなよくわからんけど、救いのような展開に行った。ナレーターの声も聞こえた気がする。
目を閉じると自分の知ってる人がみんなそこにいるようなのがありました。タイムズスクウェアみたいな広い交差点でです。なぜか皆が俺に向かって野球ボールを投げるような動作をします。何故かは知りません(笑)
世界全部が自分を見ているような感じでした。この瞬間を待っているいうな。すごく特別な事が起ころうとしている風でした。宇宙全体、全ての人に見守られて、宇宙が始まってから一番特別な事が今自分に起こっているみたいな気持ち。
自分が全宇宙で初めて宇宙の意味、人生の意味、真実にたどり着く、みたいな感じでした。あれはすごかった。説明できません。
その次自分はギリシア風の神かソクラテスみたいなものになって、”What is Death?”「死とはなにか?」みたいなことを喋って、その答えに到達したかのような感じ。
この時実際に演説するかのように声を出していたような記憶があるので他人から見れば完全にキチガイです(笑)
そして宇宙の中心みたいなものが見えました。それらしい音もあった気がします。すごい特別な事が起ころうとしている。それに自分が直接関わっている。
目を開けると確かに自分の部屋にいるんですが、頭の中は別の所にいるような感じです。
宇宙の真実を自分が解き明かした!みたいな。
LSDで神を見た、もしくは自分が神だったと言う人がいますが、それがどういう体験か分かりました。宗教に属している人なら神に会った等と言うのも分かります。
このトリップの話は言葉に変えた大まかなイメージと考えてください。実際はこんな簡単に説明できるものではないです。説明出来そうにないものはそもそもしてないですし、説明するために自分で穴を埋めたり強制的に言葉を埋めた所もあるでしょう。
トリップが冷めると家は滅茶苦茶でした。倒せるものは全て倒れていました。
半分くらいだけ片付けてから寝たものの、翌朝、父が、何故こんな散らかってるのか、とヒステリーになりかけました。当然ですね(笑)あれでも半分直した後だなんて言ってない。
父のパソコン机などは完全に倒れて、乗ってるものもすべて床にばらまけれていました。自分はやった記憶は全くありません(笑)恐ろしすぎます。かなり重い(本当にかなり重い!)テーブルも、真っ逆さまにひっくりかえっていました。かなり力を使わないとひっくり返らないですよ、あれ。自分はやった記憶は一切ナシ。キッチンの粉物はこぼれてるわ、木製の物干しは壊されてるわ、マンションの下の階に住んでいる人は、管理人にクレームの電話を入れたらしく、俺の立てた騒音は二階下まで聞こえていたらしいです。
自分はあまりに覚えがないので、父が自分で机をひっくり返してから出てったんじゃねと半分思ってた。シラフだったらそんなのありえないとすぐに分かったはずだ。
それで父に何をやってたにかと聞かれて、黙すしかなく、酒を飲んだのか、と聞かれた際、それしかないと思って酒のせいにしました(笑)ウォッカを大量に飲んで暴れたという設定になり、それ以降父は酒を隠してます(笑)
自分の体は傷だらけでした。割ったガラスが刺さったようで、背中に深めの傷があり、シャツとパンツが血で赤く染まってました(!)。でも当日は痛みも自覚も皆無で、翌日まで気付かなかったのが恐ろしい。手にも傷があり、肘と膝もひどいアザがありました。
なぜか、翌日普通の生活に戻れて、そこまで日常に深いインパクトは与えてなかったような気がする。だいぶ前なので覚えてませんが。
この頃はまだ幻覚剤の真の深さを全然分かっていなかった。
この体験が自分のサイケキャリアの転機をもたらしましたね。これ以前のトリップは、ただ楽しむというだけの目的で出来ましたが、これ以降、恐怖から完全に逃れる事はほぼ不可能になっていき、深さも増していきます。最も恐ろしいところを見たので、尊敬と畏怖念も増しました。
サイケが怖くなった人に私がよく言うことは、怖くなってからがスタートです、ということ。
何と向き合わなければいけないかが分かったということだから。
コメント
コメント一覧 (5)
死を覚悟した自分のバッドトリップが可愛く見えて来ました。
私もその時の体験のエッセンスをメモに残していますが、ここまで詳細には書けてなかったです。
文才がありますね。瞬間瞬間、その時の記憶が蘇ってきましたよ。
事実について30年ぐらいえっちらおっちら調べてますが、またやる気が起きました。
サンクスです😇
ego death 体験がいろいろ海外フォーラムに書いてあったりして、
自分もハイドーズにかなり興味がありましたが、
死を覚悟して暴れるのですね。
絶対にやめておこうと思いました。
非常に重要な経験の共有ありがとうございます。