セット&セッティング〜トリップにのぞむ正しい心構えと準備



この記事では改めてセット&セッティングについてまとめます。

サイケデリックドラッグを摂取する時は、セット&セッティングが非常に重要になります。
 バッド入ったら怖い〜などと言う人は、バッドを怖がるのではなく、自分のセット&セッティングを万全にしましょう。

セットとは、使用前の心構えと、日頃からの心得、そしてあなたがそもそもどういう人であるか。あなたの人格。内面的なもの。

セッティングとは、トリップする環境です。場所と時。こちらは外面的なものと言える。

アルコールやタバコなどのドラッグは、セット&セッティングが体験にほとんど影響しません。どんな状態で、どこで飲んでも、ほぼ決まった効果が得られます。
酔いたい時にはアルコールを飲めば、毎回同じ酔い方をします。いつどこで飲むかはあまり関係ないです。
  幻覚剤は、違います。予測した通りの効果は得られません。求めている効果は得られません。
 どういった状況で、どのような態度で使用するかで、体験が180度反転しえます。
 なので、軽い気持ちで使用したり、状況を考えずに使用すると、非常に不愉快な体験になる可能性があります。

 熟練者でさえも、セット&セッティングは非常に重要視します。いえ、熟練者こそが誰よりもセット&セッティングを万全にする事を絶対に怠りません。
 幻覚剤から出来るだけポジティブな結果を求めるなら、事前計画と、正しい心の準備が必須となります。
 今日もハイになろう、とか、適当に現実逃避しよう、とか、そういう使い方は最悪なセット&セッティングです。


⓵今日の精神状態はどうか?

  不安はあるか?悩みはあるか?今戦っている真っ最中の重大な問題はあるか?
 そういう場合は、トリップしない方が良いでしょう。
 大切な人が亡くなった直後や、恋人を失ったとか、職を失った、大きなストレスを負っている時期などは基本的にトリップしてはいけません。

 こういうセットでトリップすると、トリップ中、非常な苦しみを味わう事になる可能性が高いです。
 トリップする前に、今抱えている不安は何か、全て自覚しましょう。そしてそれに向き合えるか、一度考えてみましょう。出来なさそうなら、紙を口に入れないで下さい。

 明るい、前向きな気持ちを持ってトリップに臨めば、ほぼ良い体験は保証されています。
 そして何か考えたい事や悟りたい事があるなら、事前に哲学や心理学の勉強をするのが非常に効果的です。

 万全な状態を気取っていても、いざトリップを始めてから、ある不安に気がつく事も多いです。
 過去の後悔、現在の問題、未来の不安、トリップではそれらが全て無意識から掘り起こされてきます。今一度考えましょう。
 なにか、非常に恐れていて、必死に隠してたり逃げたりしているものはないか?トリップすれば、それらが全て、いやでも明らかになります。



⓶目的は何か?

 セットとして非常に重要なのが目的です。
 目的がないと、現実感が消失していく時、何故自分はこんなことやってるんだ?こんな目に逢っているんだ?と疑問に思い始め、後悔する可能性が高いです。
 目的/目標があれば、後悔をする事も少ないですし、体験に真正面から勇気を持って挑めます。トリップ中辛い時間があれば、目的を思い出しましょう。
 現実世界を手放す準備が出来てないのに、面白いと思って幻覚剤をやる人がいますが、そのような人はよく不愉快な体験をします。自我にしがみつかないこと。トリップすると決めた日は、持ってるもの(日常に対する執着)を全て捨てましょう。捨てられないならトリップしない方がいいです。

目的は人それぞれです。
自分について何か新しい事を知りたいのか?
既に知っていることを再整理したいのか?
世界について何か新しい事を知りたいのか?
精神の奥底にあるものに触れてみたいのか?
感じた事がない感情を感じてみたいのか?
新しい考え方を身に付けたいのか?





⓷トリップシッターは必要か?抗不安薬は必要か?

 緊急時に、いてくれる人を用意した方がいいか?トリップを支えたりガイドしてくれる人は必要か?
 また、耐えられたくなったときの緊急手段として使える薬があったほうがいいか?


 トリップシッターは、最悪な事態の時に大変重宝します。信頼出来る人を近くに置くのは、バッドトリップを防ぎ、あるいは助けます。信頼できる人がいれば、いるだけでかなり安心できますし、現実が分からなくなっていく中、現実が分かる人がいてくれるだけで心強い。思考ループなどに陥った時も助けてもらえますし、強い孤独感を感じた時も救ってくれます。

 抗不安薬は、バッドトリップをあらかじめ防ぐものではなく、一瞬で止めくれるものでもありません。しかし、強い不安感や恐怖感を抑えてくれるため、耐えられなくなった時は重宝します。
抗不安薬は、持っているだけで、「最悪のケース」を想定しなくて済むようになるので、飲まなくても心理的効果があると考えられます。

抗不安薬は基本的にベンゾジアゼピン系が良いです。ベンゾ系抗不安薬が最も良いですが、それがない場合、ベンゾ系睡眠薬や非ベンゾ系睡眠薬などでも可能です。


⓸ドース(摂取量)は適切か?

これは非常に大事です。
にも関わらず、自分の持っている物質の強さを知らずに使用する人が多いです。

 入手源を変えたら、少量から試すのは基本中の基本です。
 また売人に内容量を聞くのも基本中の基本です。絶対に聞きましょう。(聞いたところで正しい保証はないが・・。容量の単位すら知らない売人や、間違いを言う売人は珍しくないので注意)
 LSDは弱いものでは一枚60μg以下、と強いものでは200μg以上のものもあります。
(200以上はかなりレアで、路上の低品質ものは余裕で60以下の場合もあります)
 そもそも違法的に作られているので、正規の医薬品みたいな質を求めることは出来ません。
 違法ドラッグは一個一個、強さが多少バラついてるのは普通だと思って下さい。
 最近ではほとんどないと思いますが、強烈に強いものに当たる可能性もあります。

  量が分かっている場合でも、軽い気持ちで増やすのはやめましょう。初心者がいきなり強烈なドースを入れると、精神的に準備が出来ていません。
 どんなドラッグでも、初めて使用するものは、低く初めて、少しづつ増やしていくのが基本です。急ぐ必要性は全くありません。

 OD癖があるジャンキーや、無知な人が、軽い気持ちで幻覚剤のハイドースをすると、非常に恐ろしい体験をする可能性がありますし、自傷行為の危険性もあります。

 LSDをはじめてやる場合は、100μgを上回らない方がいいです。(Alladなら150μg)
200μg以上をやるのは、最低数回の経験をつけてからをお勧めします。


一度入れたら、もどり道はありません。多すぎるより足りない方がマシです。




⓹安心できる環境か?

 セッティングです。
  周りに、知らない人や、仲の良くない人がいる場合や、安心しにくい、リラックス出来ない環境でトリップする事は、禁忌です。繰り返します。禁忌です。

 一人でやる場合は、絶対何にも邪魔されないように、厳重に環境を設定しましょう。
 人とやる場合は、信頼関係がある人を必ず選びましょう。最近知り合ったばかりの人とトリップするのは、悪い選択です。
 強いトリップほど、不安が増し、周りの人を疑うようになります。トリップ前は、漠然と信頼できると思っていた人でも、いざトリップすると感じ方は変わってきます。ブッ飛んでいくほど、その人を「知らない」という感覚が強まっていきます。もしかして、この人は悪いことを企んでいるのか?という妄想をしはじめ、そのような空想が始まると大きな恐怖に発展します。なので「この人はどんな状況でも絶対に裏切らずに守ってくれる」という絶対的な信頼がある人とトリップするのが望ましいです。

 現実から乖離し、どこにいるかも分からないようなトリップをしている時は、今いる場所が安全だという気持ちが何よりも大事になります。

 公共の場でのトリップは、警察の不安や通報される不安のポテンシャルもあるので、知らない場所や慣れてない場所でトリップするのは、好ましくないです。
(違法である事がバッドトリップをしやすくしているっていう問題があるんですよね。残念ながら。トリップ中、特に初心者などは、これが違法で悪い事だ、みたいに考えてしまう場合があります。それで不安が押し寄せてくる。ここはトリップしにくい惑星ですよ。)

 神秘体験や深い内省をしたいなら、コンサートやクラブなどではなく、自宅か自然の中でやりましょう。




⓹ 効果を知っているか?リスクを調べたか?

 これも重要です。効果時間、副作用、危険な飲み合わせ、全て事前に知っておく必要があります。   知らないと、パニックする原因になります。
 今まで使ったことない物質をはじめて摂取する際は、事前のリサーチが非常に重要です。手に入る情報はすべて読むくらいの気持ちでリサーチしてください。日本語で情報が足りない場合は、英語でも検索してください。英語ではかなりの情報が手に入ります。
 一部ドラッグは他のドラッグと合わせると危険な場合があります。幻覚剤は単体で摂るのが基本ですので軽い気持ちでカクテルにしないで下さい。
幻覚剤は複数合わせると+ではなく×になるようなものだと言われています。相乗効果で予想よりはるかに強くなると思ってください。

 効果時間、ピークの長さをはっきり知識として知っておけば、これが永久に続くのではないか、という恐怖もなくなります。トリップから抜け出せないのではないかという恐怖はよくあるそうですが、時間が経てば確実に終わります。

幻覚剤は吐き気をもたらす場合が多いです。また不安感などもれっきとした効果のひとつです。
 心拍数がかなり上がり、心臓の鼓動を感じる時もあり、呼吸が苦しいように感じたり、非現実感や違和感に圧倒される時もあります。これで死ぬのではないかと思い込む人も初心者には多いです。
 LSD、マジックマッシュルーム はどれだけ食べても死にません。死ぬと思い込ませるだけです。直接の毒性で死ぬことはまずありません。


 大麻を吸う際は気をつけましょう。かなり幻覚が強まり、不安感もかなり増すという人が多いです。大麻を吸った直後からバッドに入り始めたというケースはよく報告されます。